「うわぁ、すごいねぇ杉浦さんって!」
午前中の休憩時間。
俺と向かい合わせに座った三枝さんが、杉浦さんの差し入れを前に目をキラキラさせながら声をあげた。
「すごいだろー」
なぜか得意げになって言う俺に、三枝さんは、
「なんで雅人っちが自慢すんのよ」
と、冷たい視線を向けながら言った。
専門学校生の三枝さんと俺は、バイトに入った時期が同じで、いわゆる同期ってやつだ。
俺より一つ年下の三枝さんはフレンドリーな性格で、初対面の時から積極的に話しかけてくれた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…