「うわぁ、すごいねぇ杉浦さんって!」



午前中の休憩時間。

俺と向かい合わせに座った三枝さんが、杉浦さんの差し入れを前に目をキラキラさせながら声をあげた。



「すごいだろー」



なぜか得意げになって言う俺に、三枝さんは、



「なんで雅人っちが自慢すんのよ」



と、冷たい視線を向けながら言った。



専門学校生の三枝さんと俺は、バイトに入った時期が同じで、いわゆる同期ってやつだ。

俺より一つ年下の三枝さんはフレンドリーな性格で、初対面の時から積極的に話しかけてくれた。