ずっと優菜を思い続けて。 既婚者と学生という関係に、何度も断ち切ろうとした。 でも、優菜をほんとうに好きで。そばにいたくて。 俺の決心はとても脆くて。 “でも” “やっぱり” “これが最後だから” 何度も同じことを思っては、未練がましい行動を繰り返してきた。 それほどに、俺が優菜を思う気持ちはとても深かったから――…… だから…… 俺は、ここで離れてしまっても。 君を、何年でも何十年でも、待てる。 もちろん、君が他の誰かと幸せになるのなら、話は別だけど。