迷いもせずに、平気な顔して料理長は言う。
「…………」
そして俺も、迷いもせずに行動に出た。
カット野菜の量を調べ、雑損リストに書き記す。
そして、すぐそばにあったゴミ箱に全部捨てた。
「おいおい、厳しいなぁ。もったいないだろー? こんなにたくさん……」
「そうです。“たくさん”スタンバイするから、こういうことになるんです」
「でも、まだ食べられるだろ?」
「許容時間の改ざんをするんですか? 料理長、メニューの出数データを出して、スタンバイ量を検討するべきじゃないですか?」
手にした雑損リストを見て、思わず呆れた。
毎日のように、半端じゃない量の雑損が出ている。


