しばらくしてあたしに彼女達は名前を教えてくれた。彼女の名前は、衛藤雫ちゃん、弟らしき子は、月夜くん。そして、彼は、幸村宗吾って名前らしい。



あたしも名前を名乗ると紫の海みたいで汚い名前……と幸村宗吾は言った。



ムカついたけど、あたしは無言で拳を握り締めたのだ。彼曰わく、世の中に一人は、意味もなくキライな人が居る……それが、アンタだ……


と幸村宗吾は、言った。無言で、あたしは耐えたのだ。精一杯……



それから、雫ちゃんは、銀行に行ってしまったのであたしも帰ることにしたのだった。