彗くんは周りを少し気にしてる


だって、周りにいるお客さんが一人、二人と少しずつこっちに注目しだしたから…


一曲終わる頃に、無言で一人のお客さんが近づいて来た


とっさに彗くんは腰の位置をずらし、立ち上がろうとする


「あ、すいません…うるさかったですよ…ね?」


近づいて来た女性が、彗くんの携帯を指差した



「今の曲…sorariじゃない?当時と声が違う気がするけど、その曲と歌詞に聞き覚えあるんだよね…懐かしー、私昔大好きだったんだぁ」


彼女の言葉に耳を疑う


sorari…?