そしてまたひとつ望みが
叶うと欲深い人間は
また次と望んで
しまうものです。



声を聞いて、

同じ車両に乗って

・・・それで
満足だったはずなのに。


でもだからといって彼に
なにかをはたらきかける
勇気もありません。

そんな思いを
知るわけもない
彼がいつものように
乗ってきます。


彼は私の存在に
気づいて
いるのでしょうか?


ただのたくさんいる乗客の
中の1人だと
思っているのでしょうか?


でもきっとそうでしょう。