<短編集>僕らが君を好きな理由【更新停滞中】


幹の根のところにカバンを置き、枕代わりにする。ゴロンと寝転がると、木漏れ日が少し眩しい。


「はぁ〜…。ムカつくなぁ…。」


盛大なため息とともにそうこぼし、ゆっくりと目を閉じた。程良いぬくさが眠気を誘う。

さすがに毎日のように色んな人から文句言われたら、いくら俺でも腹立つんだっての。

あんな風に部活でも言われていたら、大好きなテニスだって楽しくできないだろうなあ。

もうこの際、どうせだからここでふて寝でもしてやろうか。
どんなに悩んだところで解決しない問題を抱えつつ、そんな風に思っていたら、いつの間にかホントに眠りに落ちてしまっていた。