<短編集>僕らが君を好きな理由【更新停滞中】


初等部の時はあまり言われなかったことだったから、なおさらショックだし、コートのフェンス際にいるだけなのに、さっきの先輩たちの突き刺さる目線も痛い。

さすがにもう、今日の見学なんてどうでもいいとも思えてきたので、学園を出てお気に入りの場所に向かうことにした。今日みたいな天気のいい日は、あの場所は俺にとって最高の場所だから。

ゆっくりと歩き、着いたのは学園前公園。
平日の午後だし、数人の小学生がまだらにいるだけ。

でっかい公園の奥に進み、まっすぐに目的の場所に向かう。公園の隅の方にある大木、この下が俺の特等席だ。