まったく、ウゼーのはどっちだ。
少なくても俺は、ただその場にいただけだってのに。部活を見学しようとしてただけなんだ。
少し人と違うからって、バカにするなんておかしいじゃん。でも言い返せなかったのは、この先入部するであろうこの部活で、面倒な揉め事を起こしたくなかったから。
余計自分の立場を悪くするなんてこと、わざわざ自分からしたりなんかしない。そこまで俺もバカじゃない。
右手を伸ばし、自分の髪に触れてみる。柔らかい髪質、ホントに色さえ黒ければ、全然普通なのにな。
黒く染めてみても、もともとが金色っぽいからちゃんとした黒にならないし、すぐに色が抜ける。
最悪、としか言いようがないじゃないか。