でも今の言葉、“サボリはダメよ”は、暗に俺にため込むなって言っているんだろうな。 さっきも言っていたように、“頼ることも勇気”…。きっとそれを伝えたかったんだろう。 直接言わないところに、大崎先輩の優しさを感じた。 「もう、きっと大丈夫です。…大崎先輩に、頼ることができたから。」 「ん。ならオッケー。」 背を向けているため、大崎先輩の表情はわからない。けどまた、あの笑顔を浮かべてるのだろう。 そんなことを考えながら、俺は屋上をあとにした。