「あ、はい。」 というか、よく俺だってわかったな。 だって男テニは、半年も経てばほとんどが練習についていけなくて退部するが、毎年かなりの数の一年が入部する。 今年だって相当な人数が入部したはずなのに、こんな目立たない俺のことをマネージャーが覚えていたことがかなり驚くことだった。 「…大崎先輩、よく俺のこと覚えてますね。」 そう、素直に驚きの気持ちを言っただけなのに。 「あ。あたしの記憶力バカにしてる?」 そう言って彼女はいたずらな笑みを浮かべた。