<短編集>僕らが君を好きな理由【更新停滞中】


予定通りテニス部に入部したものの、ここでも心を開くことはできない。

そりゃあテニスは楽しいし、部活では教室にいるときより話しているつもりだけど。

やっぱり一度生じた偏見は、簡単には払拭されない。

毎日がかったるい連続…。
にぎやかなクラスにいるのもツラく、苦しい。だから今日は一時間目からサボリ込むことを決めた。

サボリを親が知ったら、かなり怒られるだろうな。一人暮らしをしてるのがいいのか悪いのかわからない。むしろ、俺が凌葉に来たこと自体、正しい選択だったのかさえもわからなくなってきた。