「だから、渡部君もあたしを信じてみて?」 真剣な目をしている大崎先輩。 …たまには、人を信じてみるのも悪くねぇかもしれねぇ。 「はい…。」 「よしっ!」 無邪気に笑う大崎先輩の笑顔が、今の俺にとっては何よりも輝いて見えた。 「あ!ヤバい…、部活ッ!!」 突然大きな声を出したと思えば、彼女の目は俺の背後の壁に掛けられた時計に釘付けになっている。 部室に来てからすでに、40分は経とうとしていた。 …申し訳ねぇことしたかな。