部室はやたらとデカい。
各部員一人一人には大きめなロッカーが完備され、奥の方には洗濯機と冷蔵庫、真ん中にはテーブルとイス、手前にはマネも使えるような流し台がある。さすが金持ち校だな。
真ん中のイスに、大崎先輩と向かい合うようにして腰掛ける。一つ深呼吸して、俺は口を開いた。
「…渡部財閥の一人息子、そう周りに特別な目で見られるのがイヤなんです。誰も、俺を俺として見てくれねぇ。家がどうとかこうとか、そんなの俺には関係ねぇのに…!」
口からあふれ出した言葉は止まらない。
思ったこと、感じたこと、全て彼女にぶちまけた。その間、彼女はずっと静かに話を聞いてくれた。

