視線を彼女に戻すと、彼女の目が俺を捉えていた。真っ直ぐな視線に、何もかもを見透かされてそうな気分になる。 「…何、言ってんですか?」 「別に。ただ、そんな顔してたら、楽しいモンも楽しめないじゃんって思っただけ。」 普通にサラッと言ってのけられた一言に、俺の中の何かがプツッと音を立てて切れた感じがした。 …他人に、何がわかるっていうんだ? 「今日初めて会ったような奴に、俺の何がわかる?何にもわかんねーくせに、口出しすんじゃねぇよ!」 冷たい風が、俺たちの間を通り過ぎていくのを感じた。