<短編集>僕らが君を好きな理由【更新停滞中】


だから俺は、中等部に入学する頃にはすでに、誰も信じないようになっていた。

こんなつまんねぇ世の中、生きていてもしょうがねぇとさえ思うようにもなっていたし、なにより、愛想ばかり振りまく毎日に疲れていた。

周囲と深い関わりを持つことを拒絶するのが、一番楽に感じるんだ。

そんな俺の毎日の楽しみは、テニスをすること。六年前、反対する両親を必死に説得して、初めて自分の意志で始めたテニス。

それに、テニスに熱中している間は、他のことをなんにも考えなくてすむ。それこそが俺の救いになっていた。