泣きながらバックルームから出てくる姿は日常茶飯事で

心配する後輩には

いつも

「気にしないでね、ごめんね。」

それしか言えなかった

私が言われる七割は自分の人間性のこと

残りの三割は後輩のこと


きっと後輩は

店長から自分たちのことで私が毎日怒られてるんだと

心配をしているんだろう


確かに後輩には言わなきゃいけないことはたくさんあるけど

店長の言葉をそのまま伝えても
反発心が強まるだけだろう

だから私はなるべく私の言葉で解釈して伝えていた


たた自分自身の人間性だけは

どうしていいか

わからなかった



我が強い

わがまま

自己中心的


[自分を捨てろ]

ずっと言われ続けてきた

必死で言われるがままに動いた

泣いても

泣いても

夢の為に

皆が自分を捨てて

やってるんだって

おもって




それから

一年半たって
言われたんだ

店長に
[周りはお前を良く思ってないから]って捨て台詞をはかれたんだ





目の前が白くなった
また涙が止まらなくなった






でもいままでと違かった

呼吸ができず

目眩

吐き気

動機

私はたっていることもできず


去った店長のいないバックルームで自分の手が血が溢れるほどに掻きむしった



今までの自分は何だったんだ

今まで苦しい位

罵声浴びせられても

夢の為に

やってたのに


アタシハナンデココニイルノ


アタシハダレナノ


全ての声がアタシの悪口に聞こえ

怖くて

耳をふさぎ






私は意識をうしなったんだ