そんなわけで、今は日曜日。オレは今待ち合わせの場所に来ていた。
姉ちゃん以外彼女にしたくないオレは、姉ちゃんに頼み込んだ。



付き合ってって……姉ちゃんは、すんなりOKしてくれた。もし、付き合ってって言葉が、オレと恋人としての付き合ってって意味だったらどうしてた?



それが、気になってた。多分、姉ちゃんは分かんないと思うけど……オレが姉ちゃんを愛してるなんて。鈍いから……




「久しぶりだね?和樹と行くの」



「別に!姉ちゃんとじゃ、だいぶ盛り下がるけどな」



「ムッ、せっかく和希が彼女居ないから付き合ってあげてんのに!」



姉ちゃんは、少しむくれながら言う。可愛いなんて思ってるなんて知らないだろ?



言えたら、どんなに良いか。姉ちゃん以外の人にいくらでも言える。お世辞なんて。



だけど、姉ちゃん以外に言いたくない。可愛いなんて。お世辞でも……