翌日、あまり眠れないまま朝を迎えた。

―悠斗くんとデート。
上手く笑えるかな?

新品のワンピースに手を掛けたその時に机の上に置かれた携帯が震えた。

急いで携帯を開くと『新着メール1件』と表示されていた。

ドキドキと高鳴る心臓。深呼吸をして決定ボタンを押した。

阿由葉かな?
そんな期待が胸を包む。