あの頃までは……


私は1年も過ぎたからそろそろ諦めを付けないとって思って振られる事に決めた。

そうでもしないと、自分じゃ諦めきれないから。


私は放課後佐々木クンを呼び出した。

ゴメンね… 美波チャンに嘘付かせちゃって…

そう心の中で思いながら私は言った

「私、佐々木クンの事がずっと好きでした!」

これが、私の精一杯の言葉だった

「ゴメン… 俺彼女いるから」

ヤッパリ…

予想した結果…

「でも、2番目で良いなら…」

「えっ?」

「彼女みたいに普通に喋れないし一緒に居られないけど、それでも良いなら良いよ」


私は驚いた。

本当はここで断らないといけなかったんだ。

でも、私にこんな誘いを断れる程大人でも無かった…


「お願いします」


ここで、私は大きな一歩を踏み出してしまったんだ。