『僕、水雫ちゃんが好きなんだ』 彼がそう言ったとき、私の横には彼女がいた。 体も、思考も凍り付く。 彼を見ながら、私の頭は彼のことを少しも考えていなかった。 彼女は私を置いて逃げるように走り出す。 私はそのあとを追いかけることも出来なかった。 次の日からクラスの女子による私へのいじめが始まった。 私のことが好きだと言った男の子を含め、誰も助けてはくれなかった。