しかし、教室のドアの前で一気に背筋が凍りついてしまった。 (また……!) 私の机の横には、また男子が一人立っていた。 一歩後ずさると、鞄が壁に触れて音を立ててしまった。 (!!) 私は衝動的に走って逃げた。 「待っ!」 後ろから声と追いかけてくる足音が聞こえる。 (ど、どうしよう)