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貧乏大学生の私は親から月に一回、食べ物やら生活消耗品やらを宅配便で送ってもらっていた。

世話好きな親戚もいっぱいいて、一年生のころから月に2、3回は宅配便使ってたの。

2年になって配達の係の人が変わって、かっこいいおにーさんになったなぁとは思ってたんだけど、その時はまだその程度。

普通にすっぴんに前髪を頭のてっぺんでしばって、中学のジャージで出てってた。しかも寝起き。

おにーさん、水無瀬さんはいつも配達の度

「今日は天気がいいですね」

「今日荷物重いから気をつけて」

「可愛い髪ゴムですね」

なんて挨拶以外に一言声をかけてくれていた。

私も寂しい1人暮らしにささやかな潤いができた気分でよく世間話をした。

水無瀬さんが若いのもあって仲のよいおにーさん。そんな感じになっていた。