・太郎サイド・
もう冬休み前になった。
香澄の記憶は、
全く戻っていない。

いつになったら
戻るのだろうか心配であった。

麗子の事が1番気になる。

アイツさえ邪魔をしなければ、
いいのに思っていたら、
携帯が鳴った。

着信は不明

「もしもし。太郎。私。」

「お前なんで俺の
携帯知っている。」

「そんなもの簡単だよ。」

「何しに掛けてきた。」

「さっき香澄さんに会ったの。

太郎が私に電話をしてきて、
困っていると
言ってあげたのよ。」

「お前って一度も掛けた事はない。
どうしてそんな手を使う。
お前には全く未練はない!!」