やっとの思いで、
病院に着くと山根がいた。

事情を聞いて俺は、
愕然とした。

病室に入ると香澄は、
全身包帯で巻かれ、
腕には点滴があった。

「もう少し遅かったら、
危なかったらしいよ。」

「ありがとう。山根。

この事は・・・・。」

「大丈夫。
誰にも言わない。
後で教えてくれたらいい。

香澄はずっと、
太郎って呼んでいた。
そしてごめんっと」

山根は泣きながら俺に
話をしてくれた。

直ぐに親がやってきて、

山根は親が連れてきた
奴に家まで送らせた。