どうしようと考えていると

「香澄入っていいか?」
太郎の声が聞こえた。

私は太郎を部屋に入れた。

お互いに座ると

「香澄。
聞きたい事がある?
母親から聞いた事あるのか?
祖父母の事?」

「うんん。1度もない。」

「そっか。聞いてないんだ。」

「太郎。
私祖父母の家に行ったほうが
いいのかな?
祖母はこの家を嫌っている。
多分お母さんと
同じ道を進む事を
嫌っていると思う。」

「ああ。そんな感じがした。

けど香澄が行きたいと
思っているのなら
俺は止めることが出来ない。

お前の人生でもある。」