降り止まない雨が、俯いたまま立ち尽くす俺達を容赦なく打つ。
頬を打つ雨粒が、やけに冷たい。
だが、おかげで目が覚めた。
歪んでしまった理性が元に戻りそうだ。
「ごめんな、濡れちまった」
転がった傘を拾い上げようとして、俺は静香がふらりふらりと、今にも倒れそうな様子に気付いた。
今気付いたが、やけに顔色が悪い。
「大丈夫か?調子悪そうだけど」
「少し…立ちくらみがする程度です」
そうは言うものの、静香の視線の焦点が定まっていない。
ぼーっと熱に浮かされたような、ふわふわと視線を揺れさせる。
「ホントに大丈夫か?」
「だから、大丈夫ですと……」
と言った側から、大きく静香の体が左右に揺れた。
その肩を抱き留めつつ、落ちた傘を拾い上げて、静香を雨から守る。
強がりか、それとも無理をしなきゃならない理由があるのか。
「家まで送っていくか?」
「っ!?……け、結構です!」
両手でドンと突き飛ばされて、後ろに尻餅を付きそうになる。
危うく水溜まりに座り込みそうになったが、両足を踏ん張って、堪え切る。
しかし、何も突き飛ばす事もないだろうに。
下心でもあると思われてるのか?
いや、さっき傘に入れてくれた時の様子だと、そんな事気に掛けるような奴じゃなさそうだが。
頬を打つ雨粒が、やけに冷たい。
だが、おかげで目が覚めた。
歪んでしまった理性が元に戻りそうだ。
「ごめんな、濡れちまった」
転がった傘を拾い上げようとして、俺は静香がふらりふらりと、今にも倒れそうな様子に気付いた。
今気付いたが、やけに顔色が悪い。
「大丈夫か?調子悪そうだけど」
「少し…立ちくらみがする程度です」
そうは言うものの、静香の視線の焦点が定まっていない。
ぼーっと熱に浮かされたような、ふわふわと視線を揺れさせる。
「ホントに大丈夫か?」
「だから、大丈夫ですと……」
と言った側から、大きく静香の体が左右に揺れた。
その肩を抱き留めつつ、落ちた傘を拾い上げて、静香を雨から守る。
強がりか、それとも無理をしなきゃならない理由があるのか。
「家まで送っていくか?」
「っ!?……け、結構です!」
両手でドンと突き飛ばされて、後ろに尻餅を付きそうになる。
危うく水溜まりに座り込みそうになったが、両足を踏ん張って、堪え切る。
しかし、何も突き飛ばす事もないだろうに。
下心でもあると思われてるのか?
いや、さっき傘に入れてくれた時の様子だと、そんな事気に掛けるような奴じゃなさそうだが。


