大好きな人に愛されたい。
願いなんて、その程度の陳腐な物だった。
そんなものの為に、愚かな私は大切な人を死なせてしまった。
結果、私はあの人の気持ちを自身に向かせる事に成功した。
けれどその気持ちは愛ではなかった。
何故だろう。
何故かは、分からない。
あの人の面影を残す私なら、愛してくれると思ったのに。
愛した人は、私に憎悪を向け、私の中のあの人に縋るようになった。
酷い笑い話だ。
たくさんを犠牲にして私が手に入れたものは、その人の体だけだったのだから。
本当に欲しい物は、自分の手で粉々に壊してしまったのだ。
嗚呼、なんて惨めな私。
でも。
愚かだからこそ、私はその事に気付く事が出来た。
体だけでも愛してもらえるなら、それは幸せな事なんだって。
私は、そうやって自分を騙して生きている。
願いなんて、その程度の陳腐な物だった。
そんなものの為に、愚かな私は大切な人を死なせてしまった。
結果、私はあの人の気持ちを自身に向かせる事に成功した。
けれどその気持ちは愛ではなかった。
何故だろう。
何故かは、分からない。
あの人の面影を残す私なら、愛してくれると思ったのに。
愛した人は、私に憎悪を向け、私の中のあの人に縋るようになった。
酷い笑い話だ。
たくさんを犠牲にして私が手に入れたものは、その人の体だけだったのだから。
本当に欲しい物は、自分の手で粉々に壊してしまったのだ。
嗚呼、なんて惨めな私。
でも。
愚かだからこそ、私はその事に気付く事が出来た。
体だけでも愛してもらえるなら、それは幸せな事なんだって。
私は、そうやって自分を騙して生きている。


