葵が去った後、私は千絵に帰ろうと言ってみた


丁度その時…


「こんばんは…」


見るとスーツをきちんと着こなした男性二人が立っていた


「こんばんは…」


一応挨拶をした


1人の男性がしきりに私に構ってくる


もう1人は千絵


でも、今までのナンパな男達と服装も違うし、スーツだという外見に気を許してしまった


「何してんの?寒いのに…」


「酔ってたので醒ましてるんです」


「こんなトコは危ないよ?」


そう言って優しい声をかけてきたのは初めてだった