「あ、梓ちゃんっ!? ヤッたとか、そんなはしたないことを……」 キャーと気味の悪い悲鳴を上げながら、武人は自分の両頬を手で押さえる。 「いいから!」 「……やだよ。梓ちゃん、嫉妬するし」 「しないってば!」 えーっと……と、上目遣いで人数をカウントし始めた武人。 答えが出てくるのを、あたしはごくりと息を呑み、待つ。 「三人」 「さっ、三人っ!?」 「うん」 「……って、ちょっと待ってよ。悦子さんは何人目?」 「三人目」