あぁ。 このままじゃいけない。 あたしもいいかげん覚悟を決めなきゃ。 “そのうち、浮気されるよ?” 麗の言葉が、頭をかすめる。 理性を失った男は、たとえ武人であっても、その道に走ってしまうのかな。 「た、武人……」 「うん?」 おさまりがついたのか、武人はちゃんとあたしの方を振り返る。 「あたし……、頑張るから」 「はっ!?」