「いますぐ、戻れ」 後ろ向きに座っている武人のもとに、市橋くんが歩み寄る。 「無理。俺と梓ちゃんは、いつも一緒だから~」 ふざけて言う武人に、市橋くんの目がキラリと光った。 ……なんか、すっごい、ヤな予感がするんですけど。 「いつまで一緒にいられるんだろうな」 ちょっ……!! なっ、何を言い出す気よっ!? ニタニタと笑う市橋くんを見て、武人の表情が一変する。 やばい、非常にやばいっ! 「た、武人っ。自分の席に戻った方が……」 「どういう意味だよ」