恋*クル〜2nd〜



今だって。



莉子を飛び越えて、あたしを見据える武人の真っ直ぐな視線。


心臓がドキドキとうるさく鳴り続けている。

きっと今のあたしは、耳まで真っ赤になっているに違いない。



武人は、視線を少し下げる。

そして今度は、莉子の顔を見て、穏やかに笑いながら言った。




「――莉子。パパとママみたいに、いい恋しろよ?」








――fin――