「ヨリを……戻す?」
「そう。金森より、俺の方が絶対いいと思うけど?」
「……いや、無理だし。あたしは武人じゃないとダメだから」
「あんなヘタレでも?」
うっ……。
本当は違うんだよっ!
声を大にして叫びたい気分だわ……。
でも、ヘタレな武人も好きなのは事実だし。
「と、とにかく、無理。ヨリを戻すなんて。ヘタレだろうが何だろうが、あたしが好きなのは武人だけだから」
「へぇ……」
きっぱりと言ったのに、市橋くんはニッと不敵な笑みを浮かべる。
「障害があると、逆に燃えるなぁ」
「……はい??」
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