恋*クル〜2nd〜



市橋くんと関係をもってしまった日の夕方。

約束の六時ちょうどに、武人があたしのアパートにやって来た。



「梓ちゃんは二日酔いだからお粥~」



武人はキッチンで楽しそうにお米をといでいる。

あたしはその後ろ姿を、ベッドにちょこんと座って眺めていた。



「……同窓会、どうだった?」



お米と水を入れた鍋を火にかけてすぐ、武人が突然、そんなことを訊いてくる。



「うん、楽しかったよ」

「そっかー。梓ちゃんから連絡くるかなーって思って待っていたんだけどさ、なかったから。よっぽど楽しかったんだろうなって思ってたよ」