恋*クル〜2nd〜



『夜、そっちに行ってもいい?』

「えっ……」



一瞬、戸惑う。

市橋くんとこんな関係になってしまったのに。

あたしは武人を真っ直ぐに、目を逸らさずに見ることができるのかな。


でも……

ここで断ってしまったら、ますます疑われてしまう。



「うん、いいよ」

『じゃあさ、六時くらいに行くから』

「……うん」



武人との会話を終えて、電話を切ったあと。

涙が止め処なくあふれ出す。