恋*クル〜2nd〜



「なんで……市橋くんが……」



身体を起こした市橋くんも、やっぱり服を着ていない。

筋肉質の胸板を隠すこともせず、市橋くんはボーっとした顔で頭をぽりぽり掻いている。



「あ、おはよう」

「お、おはようじゃないわよっ! 何これ、どういうことっ!?」



呑気に朝の挨拶をする市橋くんは、この深刻な状況をまるで気にもしていない。



「……昨日のこと覚えていないのか?」



眠そうに欠伸をしながら市橋くんは言う。



「みんなに乗せられて焼酎を二杯飲んだだろ?」

「……うん。それは覚えてる……」

「その直後にダウンしたんだよ」