……あたしっ……、服着てないよっ! まさか武人……。 あたしの覚悟なんか無視して、無理やりヤッちゃった……とか? 「ちょっと、武人っ! ねぇっ!」 あんまりだ。 記憶に残りもしない初エッチなんて。 あたしは怒りながら、武人の身体をゆさゆさと揺さぶった。 「んん……、なに……?」 かすれた寝起きの声を聞いて、あたしはサッと血の気が引いていくのを感じた。 頭まで被った布団から腕がニュッと伸びてきて、顔が露になる。 「い、市橋くんっ!?」 それは……武人なんかじゃなかった。