「今日、泊まっていく?」 「―――っっ!!」 その言葉も、やっぱり初めてじゃないのに。 あたしはドキンッとして、持っていた食器を落としそうになってしまった。 「う……っ、ううんっ。あ、あああたしっ、ほらっ、課題が出てるからさっ」 「――……一緒にやればいいだろ?」 抱きしめていた腕がほどかれ、ゆっくりと武人の方へと向きなおされる。 「せ、洗剤……っ、手に洗剤がついて……」 泡だらけになっているあたしの手。 武人はそんなものお構いなしに、あたしの唇にゆっくりとキスをする。