-恐怖夜話-



優しいけど怖がりの若菜には、今の話は出来ない。しちゃいけない。


そう思った私は、零れそうになる涙をどうにか押しとどめて、引きつり気味の笑顔を作った。


「吐いたって、大丈夫なの!?」


「うん、吐いたら大分スッキリした。でも、早めに家に帰ろうかな……」


「そっかー。そうだね、早く帰って寝た方が良いよ!」


私は、労ってくれる若菜にすがるようにトイレを後にして、


早々に家に帰るべく、雅美が一人で待つカラオケルームに向かった。