――やだ、何考えてるの私。
目くじらを立てるようなことじゃないのに。
あの写真だって、雅美が見つけてくれなければ、私は知らないまま持って歩いていだだろうし、
そんな気味の悪い事態を免れたのも、雅美のおかげじゃない。
それなのに、こんな風に思うなんてどうかしている――。
いつもとは明らかにちがう自分の思考回路に、心の奥で何かがモヤモヤと渦を巻く。
やだ、本当に、気持ち悪くなってきた……。
そうノロノロと考えていたら、不意に喉の奥に酸っぱいモノがせり上がって来て、慌てて両手で口を押さえた。
吐く!?
「リエ?」
「う、ううん、何でもない、ちょっと、トイレに行って来るね!」
私は、込み上げてきた吐き気をどうにか押さえて、カラオケルームを逃げ出すように飛び出し、トイレに駆け込んだ。



