『なんでそんな話題をふるの? せっかく忘れようとしているのに』と、私は軽い憤りを覚える。 明るくて話し好き、それに何でも率先してやってくれるリーダー気質の雅美には、少し、こう言う無神経な所があった。 それに、あんな写真をいち早く見つけるような、めざとさもある。 ――そうよ。 あの写真。 雅美が気付かなければ、今頃、こんな嫌な気持ちになることもなかったのに。 「リエ、どうしたの? 気分でも悪い?」 顔を覗き込んで来た若菜の心配げな瞳と視線があって、私は今の自分の思考に愕然とした。