「確かに、うちの制服じゃないけど……、本当に記憶違いじゃないの?」
「違いますよー。こんな子、居なかったですもん。ねっ!?」
雅美に話を振られた私と若菜も、ウンウン頷く。
「でもほら、別に気にするような写真じゃないわ。あなた達が気付かなかっただけで、偶然通りかかった子が悪戯で入り込んだのよ。怖い怖いと思って見ると、怖く感じてしまうものよ」
ね?
と、まだ怯えを拭いきれないで目配せしあう私たちに、先生はは明るい笑いを向ける。
その笑顔はとても安心できて、『そうなのかも?』と、どこかで納得しようとする気持ちもある。
でも、
私たちにしてみれば『絶対の確信』があるわけだから、一度芽生えた恐怖心をそう簡単に拭えるはずはなかった。



