「あら、修学旅行の時の写真ね? 良く撮れてるじゃない」 そう言いながら先生が手に取ったのは、一番上に置いてあった『例の写真』。 固唾を飲んで見守る、私たちの間に流れるただならぬ空気を感じたのか、 先生は私たちの顔を順番に見比べて、不思議そうに目を瞬かせた。 「え? 何、どうしたの?」 「せ、先生ー。その写真おかしいんです!」 「えっ?」