そして。 だんだんと、その蠢くものの正体が分かってきた私は、思わず息をのんだ。 指、だ。 小さな、子供の指。 それが、カチャリ、カチャリと、冷蔵庫の中からまるで遊んでいるかのように、黒いフックを弄んでいた。 動けない。 視線を逸らしたいのに、金縛りにあったように、身体がぴくりとも動けない。 そんな私を嘲笑うかのように、 すうっと、 音もなく、冷蔵庫のドアが開いていく。