-恐怖夜話-


一瞬、どこにいるのか分からずに混乱したが、すぐに自分のアパートだと気が付いた。


節約根性が染みついているおかげか、電気はちゃんと消したらしく、部屋の中は薄暗い。


でも、TVは付けっぱなしなので、あまり節約になっていないなぁと苦笑いが出てしまう。


それにしても、背筋にゾクゾクと悪寒がする。


この寒さの原因は、たぶん風邪の引き始めだろう。


やばっ……。


今、風邪なんて引いてられないぞ。


ちゃんと布団に寝なきゃ……。


そう思いながらも、コタツにずぶずぶと首まで潜り込み『もうちょっと、暖まってからにしよう』とうずうず考えていた。


その時だった。


カチャリ――。


と、音がした。