-恐怖夜話-


まさか、超ミニサイズの『かまいたち』とか?


「まさかね」


我ながら妄想めいた考えに、苦笑してしまう。


右手の指先の傷の血はすぐに止まったけど、念のため傷絆創膏を貼っておくことにした。


中指と薬指に一本ずつぐるっと絆創膏を巻き、チョキの形にして指を動かしてみる。


ちくちくと不快な痛みが走って、思わず顔をしかめた。


しばらくは、洗い物の時に不自由するかも知れない。


何だかなぁ……。


絆創膏巻きの自分の指を眺めて、私は一つ溜息をついた。