東悟は、『かごめかごめ』の歌の言い伝えを教えてくれた。
あまり良い話しではないので、私が聞いた時あえて言わなかったのだそうだ。
「かごめかごめの歌の意味には諸説あるが、どれもみな余り良い意味じゃないんだ……」
東悟の話によれば、かごめは『籠女』で、遊女を表すとか、妊娠している母親を表す言葉だとも伝えられているのだと言う。
『籠の中のとり』は『母親の胎内の子供』
『つるとかめがすべった』は流産を指している。
何種類か聞いた中の一つの説が、心の奧に深く突き刺さった。
きっと私は今後、この歌を自らが口ずさむ事は決してないだろう。
でもきっと、忘れない。
忘れられない。
それは、悲しい確信。



