私が目を覚ましたのは、翌々日の午後三時。
東悟の家の客間だった。
十二畳の和室の布団に、私は寝かされていた。
「頭がガンガンするー」と言う私に、頭痛薬と何故かあんパンを一つ渡し「寝過ぎだよ」と眉を寄せた東悟の表情は、哀しげだったけど、どこかスッキリして見えた。
沙希は、あの夜、私が何かが見えると言って指さした山の中で、服毒自殺している姿で発見された。
亡推定時刻は、神社へ行くと家を出てすぐだった。
私が最初のメールを受け取った時、沙希は既にこの世には居なかったのだ。
残された遺書には十三年前、妹の早苗ちゃんを些細な喧嘩から誤って死なせてしまい、庭の花壇に埋めたこと。
最近、既婚者の男性との間に子供を身籠もり、流産の末その男性にも捨てられてしまい自殺に至ったことが記されていた。



