-恐怖夜話-


そして、目の前に現れた白い腕に息を呑む。


文字通り、突然現れたその腕は、それ自体がほの白く光を放っていた。


その腕が、すうっと私を抱く東悟の首に向かって伸びていく。


その意図は、分かりすぎるくらい明白だった。


そん……な。


私は、これから起こることを想像して、背筋が凍った。


ダメ。


細い、しなやかな指先が東悟の首に近付いていく。


指先が東悟の首に触れたと思った途端、音もなく締め上げ始めた。


白い指先が、東悟の喉に食い込んでいく。


「うぐっ……」


私を抱えたまま、苦悶の表情を浮かべた東悟は、だだ苦しげな呻き声を上げた。


「やめて! なんで!? どうして東悟なの!?」